一口にパーマと言っても通常のパーマやデジタルパーマ、縮毛矯正など様々ですよね。
「たくさんあってどれがいいのかわからない、、、」
そんなことがないように今回は美容室でのパーマの種類とそれぞれの特徴をまとめて紹介します。
自分の髪質とやりたい髪型、ライフスタイルに合わせてパーマを比較してみてください。
コールド系パーマとホット系パーマについて

コールド系パーマとホット系パーマについて
まずはパーマの種類ですがパーマは大きくコールド系パーマとホット系パーマに分類されます。
コールド系パーマは基本的に熱処理を加えずに薬剤とロッドの引っ張る力によって髪の毛の形を変えていくものになります。
ホット系パーマは薬剤の反応にプラスで熱処理を加えたものになります。
基本的にはコールド系パーマよりもホット系パーマの方がダメージが大きいということになります。
それぞれの特徴に関しては後述しますが、今は分かりやすくパーマには大きくコールド系パーマとホット系パーマの2種類があるものだと認識していただければOKです。
パーマの種類について

パーマの種類について
大きく2種類に分けられるパーマですがそこから更に細かく区切っていくと皆さんの聞いたことあるようなパーマの名前が出てくると思います。
コールド系パーマの種類に関しては、
- 通常のパーマ
- コスメパーマ
- 水パーマ
- 酸性パーマ
- ストレートパーマ
上記などに分類されます。
ここから更にウィービングパーマ、シークレットパーマ、プリカール、パンチパーマなど他にも様々ありますが今回は割愛します。

ホット系パーマ
次にホット系パーマですが、
- デジタルパーマ
- 縮毛矯正
- エアウェーブ
- ストカール
などに分類されます。
やったことあるものから、聞いたことないものまであると思いますが順番に見ていきましょう。
まずはコールド系パーマの種類
【通常のパーマ】
まずは通常のパーマです。
「そもそも通常のパーマって何?」と思う人も多いかもしれません。
通常のパーマはコールド系パーマの一種に分類されます。
濡れている状態で巻いていき、1液で髪の毛を柔らかくして2液でその形をキープするのが基本になっています。
特徴としては、
- 濡れている時に一番強く出る
- カールが細かい、強くもかけられる
- 根元からかけることもできる
- まとまりというよりはランダムにほぐれた質感
などとなっています。
恐らく美容室で一番多いパーマになっています。
基本的にはスタイリングはムースなど水分が多く含まれているものの方がカールが強く出てくれます。
逆に言うと乾かせば乾かすほどカールが弱くなっていきます。
なので日によってスタイリング方法などで髪型を少し変えやすいのも通常のパーマの特徴です。
通常のパーマに向いている人は
- パーマをしっかりかけたい人
- スタイリングを日によって変えたい人
- 根本を立ち上げたり根本から動きが欲しい人
- ショートやボブなど短い髪の毛の人
などとなります。
【コスメパーマ】
ホットペッパーなどでもよくクーポンで「コスメパーマ」というのを見かけますよね。
コスメパーマも熱を使わないのでコールド系パーマの一種になります。
このコスメパーマとはざっくり噛み砕くと「とても優しいパーマ」になっています。
パーマは基本的に医薬部外品ですがコスメパーマは成分が優しいため化粧品として登録されています。
名前がコスメパーマというのもそのためです。
特徴としては、
- ダメージが少ない
- ゆるくかかる
- カラーと同時施術ができる
- パーマ特有の嫌なニオイが少ない
というものになっています。
優しい分パーマのかかり自体はやはりゆるくはなってしまいます。
ただ、今はトレンド的に緩いパーマが多いので通常のパーマよりはコスメパーマでも十分という人も多いと思います。
更に特徴として「カラーと同時に施術ができる」というものがあります。
日本の薬事法で「医薬部外品を髪の毛の同じ場所につけてはならない」というものがあります。
カラー剤は基本的にはマニキュアなどを除いて医薬部外品です。
つまりパーマとカラーを同時に行うことは法律上出来ない訳です。
しかしコスメパーマであればあくまでも「化粧品」なのでカラーと同時に行うことも出来ます。
余談ですがカラーとパーマを同時に行うのはコスメパーマに限らずとも一応出来ます。
「医薬部外品を同じ場所」につけなければいいのでカラーをリタッチに、パーマを中間から毛先に、と使い分けると法律上も問題はありません。
コスメパーマがオススメな人は
- パーマをゆるくかけたい人
- なるべくダメージを抑えたい人
- 髪が柔らかく量もそこま多くはない人
- 同時に全体のカラーをやりたい人
などとなります。
【水パーマ】
水パーマは聞いたことがない人も多いかもしれません。
水パーマとは名前の通り水(蒸気)でかけていくパーマになっています。
これはキューティクルを開くために蒸気を使い、そこから薬剤を浸透させていくというやり方になっています。
専用の機械が必要にはなってきますが、蒸気でキューティクルを自然に開くので髪の毛にとても優しいパーマになっています。
蒸気を使うのでホット系パーマのように一見思えますが薬剤の浸透に蒸気を使っているだけで髪の毛を熱で変性させてないのでコールド系パーマに分類されます。
特徴は、
- 蒸気でキューティクルを開くため髪に優しい
- 専用の機械と多少の時間が必要
- アルカリ剤を使わない
- 髪質(キューティクル)が硬い人はかからない
ここで抑えておきたいのは「アルカリ剤を使わない」というところです。
先ほどから優しい優しいと言っているのは、ここでお話しする水パーマの薬剤でのアルカリ成分を使わないためです。
通常は弱酸性の髪の毛のキューティクルを開いていくためにアルカリ剤がパーマ剤には入っているのですが水パーマで使う薬剤にはアルカリ剤が入っていません。
(完全に入っていないわけではなく微量ですが入っているようです)
そして優しくかけていくので髪の毛が硬かったりパーマがかかりにくいと言われる人などは水パーマは不向きかもしれません。
水パーマがオススメな人は
- 優しくパーマをかけたい
- パーマをゆるくかけたい
などとなります。
正直、先ほどのコスメパーマと比較した時に専用の機械も要らず時短でできるコスメパーマの方がちょっと優秀な気はしますが、、、笑
そういった理由もあり最近は扱っている美容師さんや美容室を見かけることが少なくなってきましたね。
とてもいいものではあるんですけどね。
【酸性パーマ】
酸性のパーマ、こちらは最近とても増えてきているパーマです。
パーマは通常は弱酸性のキューティクルを開くためにアルカリ性を使います。
それに対して酸性のパーマは酸性領域でカールをつけていくパーマになります。
髪の毛と近い酸性なのでとても髪に優しいものになっています。
アルカリでキューティクルをガバッと開かないのでゆっくり時間をかけて薬を浸透させていくパーマになります。
こちらもコールド系パーマになります。
特徴としては、
- 髪にとても優しい
- ゆっくりお薬が浸透するため時間がかかる
- 健康毛にはかけられない
- 本来パーマをかけられない程のダメージの人もかけられる
などとなります。
優しいお薬なのでキューティクルが傷んでいたり傷みやすい人とはとても相性がいいです。
カラーを繰り返していたり、髪の毛が柔らかくダメージしやすい人などなどですね。
髪質や薬によってはブリーチ1回程度であればかけれたりすることもあるみたいです。
なので選択の幅が今までより少し広がりますね。
逆に健康毛でパーマやカラーををやった履歴が残ってない人や髪の毛が太くてしっかりしている人などは酸性パーマは不向きです。
酸性パーマがオススメな人は、
- 髪の毛が柔らかかったり細かったりする人
- カラーを繰り返してダメージが気になる人
などとなります。
【ストレートパーマ】
次はストレートパーマです。
これは名前は聞いたことがある人もいると思います。
よく縮毛矯正と比較されがちで縮毛矯正とどう違うのかわからない人も多いかと思います。
特徴としては、
- 真っ直ぐになりすぎない自然な仕上がり
- 縮毛矯正より真っ直ぐになる力は弱い
- 元の癖が強いか弱いかによって仕上がりが大きく変わる
- 縮毛矯正よりダメージが少なく抑えられる
などとなります。
良くも悪くも縮毛矯正と比較した時に弱いということですね。
熱を使わないのでコールド系パーマの一種に分類されます。
コールド系パーマなので傷みは少ないですが取れる癖の限界があります。
元々の癖が強いと少し癖が残りますが元の癖が弱めだと弱いとストレートパーマだけでもかなりまっすぐになります。
ストレートパーマがオススメな人は、
- 縮毛矯正の真っ直ぐになりすぎる質感が嫌な人
- 癖が気になってきたりしたけど矯正のダメージが心配な人
- 根本が伸びた時の境目をはっきりさせたくない人
などとなります。
要は真っ直ぐのなりすぎないのをどう活かすかということですね。
癖が強いと確かに真っ直ぐに伸ばしたくなりますが逆に根本との境目が出来てしまいます。
なのであえてストレートパーマにするのも伸びた時目立たないので良いですね。
次にホット系パーマの種類
【デジタルパーマ】
よく通常のパーマと比較されがちなデジタルパーマですがこちらはホット系パーマになってきます。
パーマのロッドに電熱を加えてタンパク質の形を固定していくパーマです。
特徴としては、
- パーマの持ちが長い
- 大きくコテ巻き風のカール
- ランダムではなくまとまりが出る
- 濡れてる時には弱いが乾くとカールが出てくる
- 通常のパーマより持ちが長いが傷みやすい
- ある程度の髪の長さがないと出来ない
などとなります。
電熱でかけていくパーマになるので傷みは通常のパーマより出てしまいます。
ただパーマの持ちが良く、半年に1回などでも問題ないケースが多いのでトータルのダメージなどを考えるとそこまで通常のパーマと大差はないです。
熱で形を固定していく分、パーマがかかりづらい髪質でもかけることが可能な場合が多いです。
しっかりとカールが強く出るわけではなく緩いコテ巻き風のカールになるのが特徴なのである程度の髪の長さがあった方がデジタルパーマを活かすことが出来ます。
スタイリングも束感を出したければムースやワックスをつけてもいいですがオイルをつけるだけでも勝手にまとまるので朝に時間がない人などはいいかもしれません。
デジタルパーマがオススメな人をまとめると、
- パーマがかかりづらい人
- 朝のお手入れをラクにしたい人
- 緩めのパーマをかけたくて髪がある程度の長さがある人
- 縮毛矯正を既に行っている人
などとなります。
後述しますが縮毛矯正をかけている髪にパーマをかけたい場合はほぼデジタルパーマ一択になります。
ショートカットの人などちょくちょく髪の毛を切っていく人はデジタルパーマはあまりオススメしません。
- ・電熱を使うので根本にはかけられないというところ
- ・毛先にしかかけられないパーマなのに次のカットで重さが出ている毛先を切るため
以上の2点からショートカットの人のデジタルパーマは少し難ありです。

縮毛矯正
【縮毛矯正】
次に縮毛矯正です。
縮毛矯正もパーマに分類されます。
先ほどお伝えしたストレートパーマの延長線上にあるものだと認識してくれれば大丈夫です。
ストレートパーマがコールド系パーマなのに対して縮毛矯正はホット系パーマに分類されます。
アイロンの熱で髪の形を真っ直ぐにしていくためです。
特徴としては、
- 癖を完全に伸ばす真っ直ぐな質感
- ダメージがかなり大きいため髪の毛が少し硬くなる
- 縮毛矯正をやった髪の毛はデジタルパーマ以外はかからなくなる
などとなります。
ストレートパーマの上位互換のような存在ですね。
工程としては1剤で髪の内部を柔らかくし、乾かした後でストレートアイロンの熱で髪の毛の形を真っ直ぐに固定します。
この熱でタンパク質の形を変性させることをたんぱく変性といいます。
熱したフライパンに卵を割って落とすと目玉焼きが出来上がる仕組みと同じですね。
脱線しましたが、その後の2剤で熱で髪の形をキープして形を固定します。
これが縮毛矯正です。
縮毛矯正が向いている人は、
- とにかく癖を伸ばしたい
- 朝にアイロンなどをする時間を減らしたい
- 濡らした状態でも癖が出ている人
などとなります。
自分でストレートパーマと縮毛矯正とどっちを選んだらいいか分からないという人は指標として「濡らした状態で癖が出ているかどうか」を基準にするといいかもしれません。
髪の癖というものは濡れている時よりも乾いてる時の方が強く出てくる傾向があります。
このため濡れている時になくなる程度の癖であればもしかしたらストレートパーマで対応できるかもしれません。
【ストカール】
「ストカール」というのは「ストレートカール」の略称です。
名前の通り根本にストレートパーマもしくは縮毛矯正、毛先にデジタルパーマをあてたスタイルです。
毛先のパーマに関しては根元にストレートパーマをかけている状態なのでほぼデジタルパーマになると思います。
一応ホット系パーマですが、パーマの種類というよりはどちらかというとスタイルの名前みたいなものですね。
特徴としては、
- 根元は真っ直ぐで毛先にカールをつけたスタイル
- 美容室の施術の中でもかなりダメージが大きい
- スタイルの持ちがいいので頻繁にかけなくていい
などとなります。
縮毛矯正とデジタルパーマの良いとこ取りのようなイメージです。
「ストレートカール」とか「カールストレート」とか美容室によって呼び方やクーポン名が違うかもしれませんが基本は同じはずです。
良いことばかりに聞こえますが縮毛矯正をしている部分にさらにデジタルパーマをかけるためダメージがかなり重なってきます。
つまり「頻繁にかけなくても良い」のと「頻繁にかけることができない」の表裏一体ということですね。
なのでストカールがオススメな人は
- ずっと縮毛矯正をしていて毛先が真っ直ぐな質感に飽きを感じている人
- 鎖骨以上の長さでスタイルを頻繁に変える予定のない人
などが当てはまります。
もちろん髪の毛が短くてもストカールをかけても良いのですが短ければ短いほど毛先のカール幅が狭くなります。
そのため鎖骨よりは長さがあった方がストカールのカールを活かせる質感になりやすいです。
【エアウェーブ】
最後に紹介するのがエアウェーブです。
聞いたことがある人もない人もいるかもしれませんが「温風」でかけていくパーマになります。
なので一応ホット系パーマに分類されます。
ただデジタルパーマに比べてかなり低温なのでホット系パーマとコールド系パーマの中間あたりだと認識してくれれば大丈夫です。
特徴としては、
- 特殊な機械を使って温風でかけていく
- ダメージが少なくパーマの持ちがいいが強めのカールは苦手
- 機械の音がうるさいと感じる人もいるかも
- 乾いてる状態と濡れている状態でカールの出方が変わらない
などとなります。
デジタルパーマは「電熱」ですがエアウェーブは「乾熱」なので熱と乾燥によってかけていくことになります。
温風でかけていくため温度がデジタルパーマよりもかなり低いです。
温度が低いためコールド系パーマではないけどもホット系パーマとも呼び難いところです。
そのためスタイリングをするときのカールの出方が濡れている時と乾いている時でだいたい同じになってくれます。
ムースやミルクで束感やウェット感を出してもいいですしオイルなどで自然な感じに仕上げるのもありです。
エアウェーブが向いている人は、
- デジタルパーマのような質感が欲しいけどダメージが気になる人
- ウェットの状態とドライの状態で両方の質感でカールを楽しみたい人
などとなります。
前提としてエアウェーブ専用の温風を出す機械がないといけないので扱っている美容室は限られます。
エアウェーブをかけたい場合は事前に行きたい美容室がエアウェーブを扱っているか確認しておきましょう。
柏駅西口の美容室が徹底解説!パーマの種類・それぞれの特徴まとめ!
一口に「パーマ」と言っても今は色んなパーマがあります。
選択肢が多い分、迷ったりしそうですが髪質に合うパーマを見定めるのは美容師さんの課題です。
なのでお客様側でパーマをかける時に大事なのは「なりたいイメージを伝える」ことです。
この時に写真などビジュアルでイメージを伝えられたらより良いです。
写真を見せる時も、
- その写真のどこが好きなのか明確に伝える
- 複数枚の写真を見せる
- できるかわからなくても見せてみる
などが大事になってきます。
口で説明するのにも限度があると思うので写真も持っていくとお互いにラクです。
今はインスタグラム検索やホットペッパーのスタイル検索などでいくらでも出てくると思います。
そのスタイルの中からその美容室にあるものの中で髪質に合うパーマを美容師さんが選んでくれるはずです。
ただ、参考までにどんなパーマがあるのか知っておくことは大事です。
今回のパーマの種類をパーマをかける時は思い出してみてください。